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Lenzgesind

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2009年 01月 15日

 ~Stiefmuetterchen(まま母さん)~

 ~Stiefmuetterchen(まま母さん)~_e0113871_12295318.jpg
 

 今朝は本当に冷え込みがきつく、寒い朝となりましたが、
お昼には陽も差しこみ、少しあたたかくなりました。
ベランダに咲いたビオラを少々手折ってみたら、
長女が「私も欲しい!」とびっくりするほど摘み取ってきました。

 ~Stiefmuetterchen(まま母さん)~_e0113871_12373354.jpg


 ビオラとお馴染みの三色すみれ、パンジーとはどう違うかと思っていたら、
実は大きさだけで大した違いはないのですね。
写真はクライドルフのスケッチ。
それに昨年フランス旅行の際に長女にみごと当たったガレットのフェーヴ。



 ~Stiefmuetterchen(まま母さん)~_e0113871_1254085.jpg

<クライドルフ・マッペ>からの抜粋。
クライドルフのイラストです。

ドイツではこの三色すみれのことを、Stiefmuetterchen(まま母さん)と呼ぶそう。
この花がちょっぴり意地悪そうにみえるからだとか。
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サボテンのとげとげ小僧を追い払う、その様子はまさにまま母さん?
 ~Stiefmuetterchen(まま母さん)~_e0113871_12544563.jpg

またクライドルフの絵本、<花を棲みかに>から。
こんな風に蝶々のぼうやにはやさしく接するパンジーの姿が。
隅っこにいるのはサボテン小僧。追い払われてしまっています。

 クライドルフには最初の作品以来、常に擬人化する花の精を描いた作品を求める声が高かったようです。
一方、どんなものでも・・・たとえば三色すみれのような小さなものでさえも、
擬人化して楽しむ子どものすぐれた能力に彼が敬意を払っていたことも確かなよう。
柔軟に子どもの心をしっかりとみていたのですね。
男性の描いた作品とは思えないほどの繊細な観察眼。

by EKreidolf | 2009-01-15 12:30 | Flower


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