2007年 10月 04日
10月に入ってめっきり秋らしくなりましたね。 やっと・・・という気持ちです。 読書の秋、といいますが実際にはなかなか時間がとれませんね・・・ 秋の夜長をゆっくりと過ごしたいところですが、気がつくと睡魔が・・・ 今日本棚からとりだしたのは、ジャック・プレヴェールの<のんぶらり島>。 それにとてもかわいらしく、胸をかきむしられるように切ないジャクリーヌ・デュエムとの絵本、<つきのオペラ>、 それから<のんぶらり島>にも掲載されていますが、数年前に新しい版で出版された<おとなしくない子どものための8つのお話>です。 ジャック・プレヴェールは1900年、パリ郊外ヌイーの生まれです。 ヌイーは高級住宅街だそうで、彼自身もごりっぱなステータスのある家庭の出身と思いきや、事実は正反対だそうです。家は貧しく、小学校を卒業するのが関の山、しばらくは街のゴロツキだったようで、彼自身「前科がないかどうかは聖母マリアの処女懐妊のようにミステリーだ。」といっています。 1946年、彼は一冊の詩集を出版します。それが『パロール(ことば)』、この詩集が素晴らしい反響で、人気を博します。 その後の彼の活躍は、<天井桟敷の人々>や、<霧の波止場>といった映画や、(最近日本でも上映された<王と鳥>も有名ですね。)彼が作詞し、ジョゼフ・コスマが作曲したシャンソン『枯葉』などでも有名です。 彼と組んだ画家たちもとても魅力的。 この、<のんぶらり島>(1952年発表。牧神社発行。)でも、アンドレ・フランソワの素敵な挿絵と装丁を楽しむことができます。<のんぶらり島>は残念ながら現在絶版ですが、二瓶社より発行されている<おりこうでない子どもたちのための8つのおはなし>は、カラーのエルザ・アンリケの挿絵がとても素敵です。 ・・・弱者の味方であり、常にウサンくさい権力者、道徳へのコトバでの抵抗、レジスタンスを示し諷刺的な、ジャック・プレヴェール。
by EKreidolf
| 2007-10-04 11:51
| 絵本
|
アバウト
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
ぶつぶつ独り言2(うちの... モクネジ gyuのバルセロナ便り ... ちいさな鞄 古書渉猟日誌 専業主婦の本棚 わたしつくるひと 友くんのパリ蚤の市散歩 知らない街でふたりぼっち+ カリノ トウコ 獏のいる庭園 こなみのおいしいキッチン 彼について私が知っている... NabeQuest(na... daily-sumus 日常と夢の記憶 暮らし楽しく voir tout en... その男Glass-Jaw... 石のコトバ 糸巻きパレットガーデン Kumatetsu Ga... 里山ガーデン spoon+mittens ネジ式 台所雑記帳 アリス部 lilac_cottage 月の下の子供 世話要らずの庭 il mio vestito 眠りの森の庭だより koron007 ヒツジのタンス Baroncia Eyes 写☆歌☆人 オックスフォード便り 道草ギャラリー 台所雑談帳“まぁまぁお上... Madame100gの不... Oxala InkBlack シークレットスペイン Als das Kind... 三日月の棲む森 お友達
fiopun diary
http://blog.tamayuki.com ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||