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カテゴリ:エルンスト・クライドルフ( 76 )


2013年 03月 15日

崇拝者

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 こんな本があると知った。
著者はクライドルフ研究で著書も多い、Roland Stark氏。

クライドルフ展の図録は本当に素晴らしいので幾度も読み返しては参考にしています。
やっぱりクライドルフ関連の情報を日本語で読めるのはこの上ない喜び!
『Alte Kinderreime』の中の一つの絵に今日は注目。
171番目、『パセリ、鉢植えの香草』。
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女性と奥にたたずむクライドルフとおぼしきひとりの男性。
実はこの女性はクライドルフの友人のAlbert Weltiの奥様、Emeline Welti。
冗談交じりにクライドルフは彼女の崇拝者として自身を絵の傍らに描き添えています。
あまりクライドルフの生涯を追っていて、女性はでてこないものですから
すかさず反応!
うつくしく思いやりに満ちた関係であったに違いないふたりの仲。
息子Ruediのカットも彼は描いています。
1911年に彼女が病に倒れるまでその関係は続きました。
(夫であるAlbert氏は彼女の死の翌年に病死)

仲のいい男女を描いた朱色の表紙のこのカットはどうも『Knecht Ruprecht Ⅱ』から抜粋されているようです。
う~~ん、内容が読めたらなあ。
というわけでまだまだクライドルフ探求は続きそうな昨今です。
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復刻版『Alte Kinderreime』ではこんな風。
こちらの男性はちょっとクライドルフのような控えめな雰囲気はみられませんね。
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by EKreidolf | 2013-03-15 09:59 | エルンスト・クライドルフ
2013年 03月 14日

たからもの

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風の強い朝。
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やっと、大好きな庭の黄水仙が咲いた。
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先月のそごう美術館でクライドルフ回顧展は終わってしまったけれど
いろいろ販売されていたグッズも購入できて
とっておきのたからものを手にすることができたなあ、としみじみ思う。
この『Blumen Ritornelle』からのペーパーウェイトはもっともお気に入りのひとつ。
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ああ、春だなあ。
このところ体調が絶不調だったけれど生きているとしみじみいいこともあるものだ。
家族そろって団欒の時間。
空に向かってまっすぐ伸びる花々の開花や木々の芽ぶきを感じられること。
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by EKreidolf | 2013-03-14 11:19 | エルンスト・クライドルフ
2012年 07月 29日

行ってきました、クライドルフの世界。

ご無沙汰してしまいました。
ちびたちが発熱したり、パソコンのマウスが壊れたりでなかなか更新できず・・・

さて、先日行ってきた『クライドルフの世界』。
すっばらしかったです。
まず、展示されている絵本のセレクト、作品の構成。
導入の自画像や家族の肖像、小さな小さな作品群、
『ふゆのはなし』『くさはらのこびと』などはもちろんとして、
ちょっぴりグロテスクな世界観の『眠れる木』『フィッツェブッツェ』。
『Blumen Ritornelle』『アルプスの花物語』など、クライドルフの特徴が
美しく発揮されている夢見がちな絵本で構成されたパート、
それから『Traumgestalten(夢の人物)』『手の夢』等を取り入れた
最後のの謎多きパート。
それから、おそらくこの展覧会を逃したら観ることはできなかったであろう、
コアなファンをも身震いさせる晩年の作品がみられたこと。

結論から・・・。
クライドルフについて深く知ろうとする自分には多くの宿題があるのだなあ、と。
一人の人間をその作品からのみ理解しようとするのは並大抵のことではない、ということ。
ただ作品を眺めればいいというものではなく、たとえば『アルプスの花物語』ならば、
スイス・アルプスに咲く花々の薬効や伝承を知っていた方がよいのだし、
珍しい油彩『Das Leben ein Traum』について考察するのなら
ヴァーグナーのオペラとかロマン派の絵画とかその他もろもろの予備知識が必要かもしれないし、
クライドルフがゴットフリート・ケラーの『緑のハインリヒ』を愛読していたのは自伝で知っていましたが、
その他の作品群についてはよく知らないし・・・。
えっと、須賀敦子さん風にいえば、「素手」でクライドルフに触れるのではなく、
数多くの幅広い接点を持って、より深くクライドルフを理解するためには、
まだまだ数多くの難問が横たわっているのだなあ・・・
それこそ塩1トンなめるまで・・・と感じました、トホホ。


こうしたエルンスト・クライドルフの回顧展を企画してくださった、
Bunkamura Museumの方々には本当に御礼申し上げます!!
本当に、クライドルフの作品をリスペクトし、愛情を持って企画してくださった回顧展だということが
よ~~~くわかりました!!素晴らしかったです!!
本日で渋谷での展覧会は終了してしまったかと思いますが、
まだまだ郡山・富山・横浜で開催予定です^^
まだ未見の方はどうぞご覧になって下さいまし☆

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by EKreidolf | 2012-07-29 23:32 | エルンスト・クライドルフ
2012年 07月 05日

蝶の不思議

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 いよいよ夏本番の到来。
夏型の大きなアゲハたちを毎日みかけます。
日本人にはむかしから蝶を愛でる人々も多く、
たくさんの蝶にまつわる俳句や逸話が残っています。
魂の化身として珍重されたり、
その大発生はただならぬことの前触れとされ、平将門の乱の前にも
多くの蝶が乱れ飛んだのだとか。

一方歴史的にヨーロッパでは蝶のイメージはあまりよくなく、蛾との区別もあいまい。
ドイツ語の蝶の呼び名に方言ですが、Butterfriegeなんて呼ばれ方があるそう。
Butterはバター、friegeは蠅です。(英語でもflyだから同じ蠅ですね。)
もともとこの呼び名は「魔女が蝶の形をしてバターやミルクを盗みに来る」という迷信から来ているそうです。
そんな迷信を受けてか、クライドルフにもこんな表紙の本があります^^
タイトルからして『Das Schmetterlingswunder』、すなわち蝶の不思議。
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ドイツではSchmetterling、フランスではpapillonと呼ばれる蝶や蛾の仲間たち。
Schmetterlingはもともと「翅をばたばたさせる」という意味なんだとか。
これと似ているのがチェコ語のsmetana。
あの有名な作曲家のスメタナも、日本風にいえば「蝶々さん」なんですね。

ギリシャ語の蝶はpsyche(プシューケ)。この言葉には蝶の他に、魂の象徴という意味があるそうな。
ちょっとギリシャに親近感抱いちゃいます(ラフカディオ・ハーンもギリシャの出身)。
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本当にカット数こそ少ないものの、夢のように美しい本(1931年出版)。

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いつか仕事リタイアしたらゆっくり訳してみたい。

 さて、アゲハチョウ科の蝶はラテン語ではpapilioなんだそうです。
これに対し、タテハチョウ科はNymphanid(水の妖精)。

我が家の水の妖精は・・・(虫嫌いはやめて)
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by EKreidolf | 2012-07-05 00:08 | エルンスト・クライドルフ
2012年 06月 28日

虫愛づる姫君のためのクライドルフ。

ご無沙汰しております。
ブログに向かうのも久しぶり・・・
あ・・・残念なことに~~~まだ渋谷には行けてません。
来月には必ず!!横浜で仕事もあるので行きます!!!絶対行く~~!
(図録はお取り寄せしちゃおうかな^^予習のために。

さて、クライドルフ番外編ということでここではちょっとアンチも多そうな虫のカットをランダムに。
おそらくBunkamuraでは展示のないカット?^^
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クライドルフの描く蜻蛉。
カラー、アネモネなどの花々とともに。

虫嫌いは絶対!!!みないで♪
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by EKreidolf | 2012-06-28 23:58 | エルンスト・クライドルフ
2012年 06月 06日

Verein Ernst Kreidolf

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 スイスにおけるエルンスト・クライドルフの公式ページ、
Verein Ernst Kreidolfが新しくなってました!
リニューアルに伴い、〈Spiele〉のコーナーでは『ふゆのはなし』や『バッタさんのきせつ』の
パズルやゲームが楽しめちゃいます。

〈Shop〉ではポストカードやクライドルフの洋書を眺めることができます
Bunkamura Museumでは販売されるでしょうか。
数々の日本で手に入らないドイツ語の絵本たち。
これまで再版されていなかった『ちょうちょ』など興味深いですね。
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by EKreidolf | 2012-06-06 00:36 | エルンスト・クライドルフ
2012年 06月 03日

いろいろ

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 Bunkamura Museumのサイトでクライドルフの展覧会の特集あり。
 このブログをはじめるころにはまさかエルンスト・クライドルフの絵柄の
マグカップを手にする日が来るかも、とは夢にも思いませんでした^^。
Bunkamuraではさまざまな関連グッズが販売されるようです。
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彼の1908年の作品『ちょうちょ』の見返しです。
すっごく個性的でクライドルフらしい。
石版印刷の大型の絵本を手にしながら、ちょうど同じ時代に発売された
ビアトリクス・ポターの絵本のことを思い出しました。
そういえばウォーン社との打ち合わせの末、彼女の絵本は子供の手にとりやすい
小さい版型とされカラー挿絵のカット数も吟味し、
当時の世相を考慮した低価格の絵本となっていた・・・
その結果、飛ぶように絵本が売れ、ポターはその売り上げをもとにナショナル・トラストに大きく貢献・・・


一方、クライドルフは頑ななまでに自らの絵本制作の姿勢に妥協を許さず、
おかげで私たちは当時の彼の意向のままの作品を楽しむことができます。

 芸術家としての向上心が強く、女性は芸術活動の妨げになるとして、
魔物だとみなしていたクライドルフ。
彼の若いころのミュンヘン時代の自伝にそんな記述が見られます。
 (そうした気まじめな性質もきっと彼を追い詰めてしまったのでしょうか。
結果として素晴らしい絵本画家となり、数々の作品も生まれたのですけれど。)

 

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by EKreidolf | 2012-06-03 12:22 | エルンスト・クライドルフ
2012年 06月 02日

チラシ・その2

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また寝落ちして深夜更新。
バッタヘアピンに目が釘付けに^^

皆川さん、やっぱりクライドルフ所蔵されていたんだ・・・
と胸が熱くなる。
先日皆川さんの名古屋でトークイベントがあったばかり。
知人がいそいそと出かけて行く後ろ姿をうらやましく思ったところでした。

『Sommervögel』、表紙が皆川さんワールドです。
また紹介させてくださいね^^
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by EKreidolf | 2012-06-02 02:49 | エルンスト・クライドルフ
2012年 05月 27日

動画~『くさはらのこびと』


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by EKreidolf | 2012-05-27 01:48 | エルンスト・クライドルフ
2012年 05月 24日

『くさはらのこびと』

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ずいぶんご無沙汰してしまいました・・・
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毎晩ちびたちの寝かしつけでそのまま寝落ちしてしまう。
三人のちびのものすごい寝像に殴られ蹴られ気づけば丑三つ時・・・
それから家の片づけをのそのそとはじめる日々・・・

一度続けて6時間ほど寝てみたいものです。
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さて、現在復刊中の『くさはらのこびと』について・・・

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by EKreidolf | 2012-05-24 15:33 | エルンスト・クライドルフ