2008年 08月 30日
ここ蓼科高原は、小津安二郎監督ゆかりの地。無藝荘が残されています。 もともと小津監督を蓼科に招いたのは脚本家の野田高悟氏のよう。 来客の接待のために飲みすぎる小津監督の身体を心配した母あさゑさんが、こっそり野田氏に正月、蓼科に連れて行ってくれと頼み込んだのがはじまりだそうです。 入口にはこんなエピソードも。 子役の使い方の上手だった小津監督、秘訣を聞かれて 「はじめににあったときに子供のチ○チ○をつかんでやることだね。 そうしたら全部うまくいく。」 なんて答えたのだそう。 繊細な画面づくりからは想像できなかった豪胆ぶりですね。 実際に小津氏と野田氏が滞在したのは『雲呼荘』という建物だったそうですが、 残念なことに現存しておりません。 蓼科の人情、美味しいお酒などすっかりここが気に入った小津監督、 <東京慕色>以降の7作品のシナリオすべて、ここ蓼科で執筆したのだそう。 五右衛門風呂。 ここ、無藝荘は、蓼科にやってくる客人たちをもてなす場として使われたのだそう。 薪のパチパチとはぜる音。 この場所にひびいていたであろう笑い声や膝を打つ音。 当時はどんなに熱気で活気づいていたことか。 そとにバッタがとんでいたのでちびたちは虫とりをして待っていてくれました^^ はやく一緒に語り合えるようになるといいな~ さて、秋になったら<麦秋>と<東京物語>をもう一度観るつもりです。
by EKreidolf
| 2008-08-30 12:43
| 映画
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