2007年 11月 01日
夜は冷え込んできましたね! あったかい紅茶やココアとともにのんびり夜をすごしたい季節。 ひさびさにクライドルフ。 1903年出版の<子ども時代>です。 わたしの手にしてるものはただし1935年の再版本(初版は手が出ません・涙:)。 文章はエルンスト・ウェーバー。 (彼はグリムやアンデルセンの物語を要約しています。) クライドルフが絵本の世界に登場してきたころは、 安価な亜鉛版が石版(リトグラフ)におきかわってきたころ。 彼の最初の絵本<花のメルヘン>は石版でしたが、 この本はどうも亜鉛版ではないのでしょうか。 オフセット印刷でない彼の初期絵本でのタッチは やや後年の作よりも重たく感じてしまいがちですが、それでもとても好きです。 こちらは<ヘンゼルとグレーテル>の挿絵。 アンデルセンやグリム童話の挿絵をクライドルフが描いていることは あまり知られていないのではないでしょうか。 しかし、どうも登場人物に硬さやぎこちなさがみられ、 本来の伸びやかなスタイルがみられません。 こちらはあの<ナマリ(スズ)の兵隊>。 (この話ではわたしはマーシャ・ブラウンの挿絵が最も好きですが) 子どもたちはまるでマリオネットのよう。 どうもクライドルフは描く対象を限定されたとき、 あまり実力を発揮できないタイプのようです。 でも、そんな彼のぎこちなさもまた、愛おしくてたまらないところです。
by EKreidolf
| 2007-11-01 12:36
| エルンスト・クライドルフ
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