2012年 07月 29日

行ってきました、クライドルフの世界。

ご無沙汰してしまいました。
ちびたちが発熱したり、パソコンのマウスが壊れたりでなかなか更新できず・・・

さて、先日行ってきた『クライドルフの世界』。
すっばらしかったです。
まず、展示されている絵本のセレクト、作品の構成。
導入の自画像や家族の肖像、小さな小さな作品群、
『ふゆのはなし』『くさはらのこびと』などはもちろんとして、
ちょっぴりグロテスクな世界観の『眠れる木』『フィッツェブッツェ』。
『Blumen Ritornelle』『アルプスの花物語』など、クライドルフの特徴が
美しく発揮されている夢見がちな絵本で構成されたパート、
それから『Traumgestalten(夢の人物)』『手の夢』等を取り入れた
最後のの謎多きパート。
それから、おそらくこの展覧会を逃したら観ることはできなかったであろう、
コアなファンをも身震いさせる晩年の作品がみられたこと。

結論から・・・。
クライドルフについて深く知ろうとする自分には多くの宿題があるのだなあ、と。
一人の人間をその作品からのみ理解しようとするのは並大抵のことではない、ということ。
ただ作品を眺めればいいというものではなく、たとえば『アルプスの花物語』ならば、
スイス・アルプスに咲く花々の薬効や伝承を知っていた方がよいのだし、
珍しい油彩『Das Leben ein Traum』について考察するのなら
ヴァーグナーのオペラとかロマン派の絵画とかその他もろもろの予備知識が必要かもしれないし、
クライドルフがゴットフリート・ケラーの『緑のハインリヒ』を愛読していたのは自伝で知っていましたが、
その他の作品群についてはよく知らないし・・・。
えっと、須賀敦子さん風にいえば、「素手」でクライドルフに触れるのではなく、
数多くの幅広い接点を持って、より深くクライドルフを理解するためには、
まだまだ数多くの難問が横たわっているのだなあ・・・
それこそ塩1トンなめるまで・・・と感じました、トホホ。


こうしたエルンスト・クライドルフの回顧展を企画してくださった、
Bunkamura Museumの方々には本当に御礼申し上げます!!
本当に、クライドルフの作品をリスペクトし、愛情を持って企画してくださった回顧展だということが
よ~~~くわかりました!!素晴らしかったです!!
本日で渋谷での展覧会は終了してしまったかと思いますが、
まだまだ郡山・富山・横浜で開催予定です^^
まだ未見の方はどうぞご覧になって下さいまし☆

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by EKreidolf | 2012-07-29 23:32 | エルンスト・クライドルフ


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