2009年 06月 04日
かつて本が非常に高価で市民の手にはなかなか入らなかった時代・・・。 イギリスの一人の男性が安価でどこでも気軽に読むことのできる本を創り出すことを考えました。 その男性こそ、Penguin Books創始者のAllen Lane。 彼は書店のみならず、駅の売店やいたるところで 煙草ひと箱と同じ低価格で本を売り出すことを考えだしたとのこと。 なんて、イギリスの歴史や古書事情には全く明るくないわたしですが、 しばらく前からこのPenguinシリーズの中に、憧れの本がありました。 それがPenguin Books社から1939年から1959年に出版された small collectable hardbackのシリーズです。 通常のペーパーバックと違い、表紙のざらざらとした紙の質感、 美しいプリント、背表紙に控え目に印刷された小さなペンギン。 今回手に取ったこの本、はっきりそれとは明記されていないのですが、1943年初版、 サイズと表紙のスタイルから・・・う~ん、これでは? (背表紙の破損がありますので、お茶一回ぶんのお値段に おまけしてもらっちゃいました。でもペンギンくんの箇所はしっかり残っているところがうれしい) <The Bayeux Tapestry> いつも訪れるとその落ち着いた知性に憧れを抱かずにはいられないこちらで教えていただいた イギリスの礎を築き、現在のイギリス王室の祖となった征服王ウィリアムの 活躍を描いたタペストリー。 そのタペストリーの図柄について詳細に解説した本です。 発行年は1943年。 でもここで素朴な疑問が。 バイユーのタペストリーは長い間忘れ去られ、フランス革命中まで不遇な目にあっていたそうです。 (武器を包んでいたのだとか) 第二次世界大戦中はドイツ軍に接収されていたとか ルーヴル美術館に収納されていたとか、様々な記載がありますが、 戦時中から大きなひとつの話題性を持っていたのでしょうか? いずれにしても戦争中。 フランスではたしか映画『天井桟敷の人々』が撮影されていたころでしょうか。 欧米の国力にびっくりします・・・ 日本では、さまざまな悲惨な生活が国民に強いられていた時代ですものね。 手のひらにのるほどの小さな本。 カラーはほんの少々ですが白黒の図案でその全容が掲載されております。 ああ、苦手な英国史がほんの少しでもわかった気になる・・・? あこがれのPenguin Booksのなかの一冊との出会いでした。 you tubeではこんな動画も。 ふ・・・これで英国史を勉強いたします、Kcouscousさん、ありがとうございます!! でもどうしてもウィリアムが、この方に重なるんですよね・・・
by EKreidolf
| 2009-06-04 16:15
| 絵本
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